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「いま絶対あの子のこと悪く考えとったやろ」 「人気があるやつはたいてい裏の顔みたいなんあるし」 大樹は大きくため息をついた。 「はぁぁ……それがお前の悪いくせやんなぁ。 今度こそ興味示すと思ったのに」 「勝手に言ってろ」 大樹はカワイイ女子の情報を入手すると、いつもまず俺に言ってくる。 まあ俺の反応は毎回ほとんど一緒やねんけど、俺に彼女がいつまでもできへんことを心配して今までに何人も紹介してくれた。 「かわいい」と言われる奴は信用できへん。そら偏見やとか言われるかもしれへんけど、かわいいのを武器に男を振りまわしたりしそうやからな。 別にトラウマとかそんなんちゃうで? ただ顔に騙されるようなアホな奴にはなりたないからな。 「やっぱり告白されたことのないやつは皆こうなんかなあ……」 「お前っ……!!」 「冗談やって」 大樹が笑いながら、机から立ち上がろうとする俺の肩を抑えつけて無理矢理座らせた。 「言ってええ事と悪い事があるねんからな!!」
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