5秒前

5/12
前へ
/333ページ
次へ
「まあ落ち着けって。という訳で、俺な……」 大樹は弁当箱の上に箸を置き、急にもじもじし出す。キモいな。 「一目惚れした、とか?」 「……………」 「お前にしてはめずらしいな。まあ、コクったら普通に行けるんちゃう?」 大樹は学校の中でカッコいいほうやと思う。少し短めの柔らかな茶髪を綺麗にワックスでまとめとって、爽やかスポーツマンみたいな感じ。 顎のラインも俳優並に細めで、ぱっちりとした二重はうらやましいくらいや。 俺は一重やし、普通に黒色のボサッとした感じの髪やし、唇も少し大きいし…… まあ例えて言うなら漫画の台詞がないエキストラ的な人みたいに何かパッとしやん顔やな。 わかりづらい? なら適当にDA○GOの顔でも想像しとけ。 「だから水神さん一度もOKしたことないんやって!!」 「お前カッコええし大丈夫やろ」
/333ページ

最初のコメントを投稿しよう!

568人が本棚に入れています
本棚に追加