5秒前

6/12
前へ
/333ページ
次へ
大樹の顔が急激に赤くなる。こいつ口調の割に照れ屋やからな…… 「……ありがとう」 顔真っ赤にしながらんな事言うな俺にそんな気はないぞコノヤロウ。 「ひねくれ者のくせにそんなとこだけ素直に受け入れるなアホ」 「アホで悪かったな!」 大樹は気を悪くしたのか、再び弁当にがっつき出した。 爽やかスポーツマンと無邪気な女の子か……これ以上ないほど似合いそうやな。 「とりあえず、今日放課後呼び出したら?」 大樹は吹きだし、俺にご飯粒と言う名の爆弾を飛ばしてきた。 ちょっ、こっちくんな!! 「いやいや、それはあまりにも急過ぎるやろ。まずは相手のことをもっと良く知ってからにせなあかん」 大樹はその顔のせいもあって、よくナンパして女を釣ってきたりする。(別に嫉妬とかそんなんちゃうで?) そんな大樹が恋に慎重なんも珍しいわ。それだけ真面目に好きなんやろな。 「応援したるやん!!」
/333ページ

最初のコメントを投稿しよう!

568人が本棚に入れています
本棚に追加