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「……ちゃちゃ入れたるの間違いやろ」 「いやあ、大樹くん。当たり前やんか」 軽い冗談のつもりで言ってんけど、大樹は本気にしたみたいで空になった弁当箱を持って自分の席に帰えろうとした。俺は慌てて制服の裾を掴む。 「わかった!! 俺が悪かったから、こっち向いてくれえぇぇ!!」 「チッ、(面倒なやつやな)まあありがとな」 何か舌打ち聞こえたけど…… 「そら友達やから」 キーンコーンカーンコーン… 昼休み終了のチャイムが鳴り、今まで騒いどった人も自分の席に戻っていって一気に静かになる。 「ほんなら俺も戻るかな」 大樹も自分の席へと戻っていき、俺も次の授業の用意をしようと鞄からノートやら何やら出していく。
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