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とその時、窓から桜の花びらがノートの上へと落ちてきた。 俺の席は窓際にはあるが、2年は校舎の3階にあるし窓は校庭側にあり桜並木のある校門は窓からは見えない。 だから俺はかなり驚いた。窓の下を覗くがどこにも桜の花びららしきものは落ちていない。どうやらこの一枚だけ風に飛ばされたようやな。 あ~あ…俺にもこの花びらみたいな奇跡が起こればなあ… なんて思っている内に俺は寝てたらしい。 気づけば授業は終わっていて、周りでは部活のジャージに着替えてるやつもいた。 俺も慌てて準備をする。 「拓海~早よ行かなまた先輩に怒られんで!」 準備万端な大樹にせかされ、急ごうとしてエナメルバッグのチャックを勢いよく閉めようとした。 バギッ!! 「!?」 「拓海…ドンマイ」 チャック壊れた。
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