第2話

5/5
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
麗の見えるところには刹那しかいないから麗は1人なんだな・・・と思っていた 刹那「こんなところにいたんだな」 言いながら麗の目の前まで歩いてきた 麗は立ち上がって刹那の水色の瞳を見た 麗「よくここがわかったな・・・何のようだ?」 刹那「話しがしたくてな、お前が1人になるのを待っていた」 麗「1人に?」 フェンスに手をかけながら言う刹那を麗はじっと見た 刹那は少しニヤリと笑いながら麗を見た 麗「話しって何だ?」 刹那「家のことだ」 小声で言った言葉に麗は目を大きく開けて刹那を見た 屋上のドア付近にいる光はよく聞こえなくてドアを少し開けてみていた 光(何あれ!?刹那君が麗の目の前に・・・) 刹那「もう任務なんて・・・暗殺なんてしたくないだろ?」 麗「・・・っ・・・」 今度は光がいるところにも聞こえるように喋った 麗は図星で何も言えなかった 刹那の言葉で一番驚いた光は後退りをした 光(今・・・なんて言ったの・・・?任務?暗殺?) 後ろに下がったことで今まで支えていたドアが動いた キィ・・・ 風によって少し開いたドアのせいで光の姿が麗の場所からも見えるようになった 麗「!!?」 麗はドアの音に驚いてドアを見て・・・光を見た 刹那はわかっていたからニヤッと笑って光を見た そしてフェンスから手を放すと光に近付いて行った 光は近付いてくる刹那が怖くなって・・・震えだした 麗「ひ・・かり・・・」 驚きながら光を見た 光の目の前まで来ると刹那は光の腕を掴んで立ち上がらせた 光は刹那が怖くてされるがままだった 刹那「盗み聞きなんて・・・酷いことをするんだな?麗の友人は」 光「ご・・ごめ・・なさ・っ・・」 言いながら刹那は麗を見た 光は震えながら掴まれている腕を見ていた 麗はどうすることも出来なくて・・・ただ見ていた 刹那「悪い子には・・お仕置きが必要だよな?」 光「ぇ・・っ・・」 意味がわからなくて刹那を見た 刹那はぐっと掴んでいるほうの腕に力を入れて力任せに光を突き放した 光「きゃっ・・!?」 麗「光!?」 光は突き放されて床に倒れた 麗は駆け寄ろうとしたが刹那が光の前に立った 麗は「どけっ!!」といったが刹那は「見ていろ」と言って光を見た 刹那が指をならすと光のまわりに水が出てきた 光「ぇ・・?」 何が起きたのかわからなくて・・まわりにある水を見た 麗「まさか、お前・・!」
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!