第3話

2/4
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
水を見てわかったのか麗は刹那の腕を掴んだ 刹那は麗の腕を振りほどいて突き飛ばすと片方の手で水を動かした 光に向けて伸ばされた手で水を動かすと・・水は手に合わせて動きどんどん量が増してきた 光「何・・!?この水・・」 麗「光!!逃げろ!!」 光は「ぇ・・?」と言いながら麗を見る 刹那は水を動かし・・量を多くし光のまわりで回し始めた これで光は・・逃げられなくなった 刹那「バカだな・・逃げないなんて」 ククッと笑いながら言った その間でも水は回り量が多くなった 刹那はニヤリと笑ったとき、光は足元から水がまた出て来て・・・閉じ込められた 光「何・・これ・・」 麗「刹那!今すぐ水を消せ!」 麗は必死になって刹那に言った 刹那は麗を見て笑い出した 刹那「はは!何でそんなに必死なんだよ?こんな人間、お前には必要ないだろ!」 麗「そんなことない!光は私の大切な・・大切な親友だ!!」 刹那「親友ねぇ・・今までずっと人を殺してきたこと教えてないんだろ?」 刹那は光を指差しながら聞いた 麗は小さく「それは・・・」と言って俯いた その間にも光のまわりの空気がなくなり水が近付いてきた 刹那「残り・・・3分くらいで水がアイツを捕まえる。お前は見ていろ」 光「いや・・っ・いや・・いやあぁああ!!!」 刹那の言葉に「死」が怖くなった光は叫んだ その声により麗は刹那を殺意がこもった目で睨んだ その殺意を感じたのか・・刹那は目を大きく開けて麗を見た 光(麗・?いったい・・どうしたの?) 水の中でもわかるくらい・・雰囲気が変わっていた 麗「刹那・・・早く光を出せ」 低くなった声で刹那を睨みながら言った その声を聞いた刹那、光はゾクッと寒気がした 麗「聞こえなかったのか・・・?私は光を出せと言ったんだぞ」 刹那「だ・・・出すわけないだろ!こいつは殺・・・っ!」 刹那もなんとか言ったが途中で声が出なかった 麗の辛苦の瞳は刹那を捕らえて離さなかった 動かない刹那を見て一歩・・・また一歩と近付いて行った ついには目の前まで言って刹那を見た 麗「光を出せ・・・出さないなら・・・」 刹那「・・・っ・・・!!?」 グッと拳を作って刹那を見た それでも刹那は光を離さなかった 麗「お前がその気なら・・・私は全力でお前を倒す」 作った拳で刹那の腹を殴ろうとする バシッ!!と音がした 刹那は麗の拳を手で掴む
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!