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恥ずかしながら言う内田。実際、海はあんま好きじゃないんだよな・・・。
「海・・・嫌いですか?」
嫌いってほどでもない。
「いや、嫌いじゃない」
「なら・・・・一緒に行きませんか?私でよければ」
「あ、あぁ」
杏以来だ。女子と一緒にどこか行くのは。
「でもなんで急に?」
「いつ話そうか迷ってたんですけど・・・今がいいかなって思ったんです」
「そうか」
「楽しみです♪」
嬉しそうに言う内田。
「・・・・・」
俺は簡単に返事を返してしまったが、本当は行く気はしなかった。ただ、内田だから・・・コイツならと思ったからだ。
・・・・そして、夏休み。
「こっちですよ」
「あ、あぁ」
俺は内田に連れられて海にきた。とにかく人が多い。
「着替えてきますけど、宮川君はどうしますか?」
「んじゃあ、俺も着替えるかな。また後でな」
「はい♪」
本当に嬉しそうだった。こんな俺ときてるのにな。
~20分後~
「遅くなってすみません」
走って内田が俺のところにくる。俺は私服の下に着ていたため、すぐに着替えが終わった。別に更衣室なんて借りる必要もなかったのだ。
「・・・どうかしましたか?」
「あ・・・・いや・・・・」
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