第5話『夏と海』

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恥ずかしながら言う内田。実際、海はあんま好きじゃないんだよな・・・。 「海・・・嫌いですか?」 嫌いってほどでもない。 「いや、嫌いじゃない」 「なら・・・・一緒に行きませんか?私でよければ」 「あ、あぁ」 杏以来だ。女子と一緒にどこか行くのは。 「でもなんで急に?」 「いつ話そうか迷ってたんですけど・・・今がいいかなって思ったんです」 「そうか」 「楽しみです♪」 嬉しそうに言う内田。 「・・・・・」 俺は簡単に返事を返してしまったが、本当は行く気はしなかった。ただ、内田だから・・・コイツならと思ったからだ。 ・・・・そして、夏休み。 「こっちですよ」 「あ、あぁ」 俺は内田に連れられて海にきた。とにかく人が多い。 「着替えてきますけど、宮川君はどうしますか?」 「んじゃあ、俺も着替えるかな。また後でな」 「はい♪」 本当に嬉しそうだった。こんな俺ときてるのにな。 ~20分後~ 「遅くなってすみません」 走って内田が俺のところにくる。俺は私服の下に着ていたため、すぐに着替えが終わった。別に更衣室なんて借りる必要もなかったのだ。 「・・・どうかしましたか?」 「あ・・・・いや・・・・」
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