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「水着新しいんですよ♪どうですか・・・?」
ヤバイ・・・。めっちゃ似合ってる。
「あぁ、似合ってるよ」
「本当ですか?嬉しいです♪」
「・・・・・それにしても、人が多いな」
「そうですよねぇ・・・」
まだ朝だってのに・・・。これからまた増えてくんだろう。
「・・・遊ぶか」
「はい!!」
そして俺たちは人を避けながら海に入った。冷たく、それは久しぶりの感覚だった。
「・・・疲れた」
「楽しかったです♪」
内田はこう言っているが、正直な気持ち俺は本当に楽しかったのかよくわからない・・・。内田は十回以上も溺れそうになったのだ・・・。
「よかったんかな・・・」
「はい♪」
「そうか・・・・」
マジで疲れた・・・・。
「・・・帰るか」
「はい。帰りましょう♪」
そう。できればここで終わってほしかった。着替えてバスに乗って帰ってそのまま内田が楽しい気分で帰ってほしかった。なのに、それはおこってしまった。
「ちょっと君」
内田が後ろから話しかけられる。相手は俺と同じくらいの男だ。
「すごく可愛くない?すごくいいよ」
夕方になったからまさかとは思ったが、今頃ナンパしてきたか。
「え・・・あ・・・」
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