第2話「今」

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高校に進学した俺は、毎日がだるかった。何も楽しいこともなかった。友達と言う友達も実際いるのかどうかも分からない。 ただ、しょうがないから付き合ってやってるくらいの状況だ。 両親もいつ帰ってくるか分からない。ただ、知らないうちに玄関にお金を置いてある。 俺にはもう、頼れる人も頼ってもらう人もいないわけだ。 ~高校~ 「それじゃぁ出席とるぞ」 担任の矢口が今日も教室内でいつもどおりのセリフを口ずさむ。思えば俺はもう高2だ。一年前はもうまったく覚えていない。今年もそうなるのかもしれないけどな。 「宮川 優!!」 俺の名前も呼ばれた。いつもは返事しないのだが今日はなぜか「はい」と言ってしまった。 「よし、いるようだな」 何をしているんだ・・・俺は。 ~屋上(高校)~ 授業中によくこの場所にくる。屋上は俺が一番落ち着ける場所と言ってもいいだろう。立ち入り禁止のため、めったに人も入ってこない。 「ふわぁ・・・」 いつもどおり、つまらない日だな。寝っ転がって、青空を見てたらいつのまにか寝ている。今日もそうなるだろう。 「・・・・・・・・」 いつの間にか、眠りについてしまった。 「んん・・・?」 目を開けると、青空が映っている。
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