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高校に進学した俺は、毎日がだるかった。何も楽しいこともなかった。友達と言う友達も実際いるのかどうかも分からない。
ただ、しょうがないから付き合ってやってるくらいの状況だ。
両親もいつ帰ってくるか分からない。ただ、知らないうちに玄関にお金を置いてある。
俺にはもう、頼れる人も頼ってもらう人もいないわけだ。
~高校~
「それじゃぁ出席とるぞ」
担任の矢口が今日も教室内でいつもどおりのセリフを口ずさむ。思えば俺はもう高2だ。一年前はもうまったく覚えていない。今年もそうなるのかもしれないけどな。
「宮川 優!!」
俺の名前も呼ばれた。いつもは返事しないのだが今日はなぜか「はい」と言ってしまった。
「よし、いるようだな」
何をしているんだ・・・俺は。
~屋上(高校)~
授業中によくこの場所にくる。屋上は俺が一番落ち着ける場所と言ってもいいだろう。立ち入り禁止のため、めったに人も入ってこない。
「ふわぁ・・・」
いつもどおり、つまらない日だな。寝っ転がって、青空を見てたらいつのまにか寝ている。今日もそうなるだろう。
「・・・・・・・・」
いつの間にか、眠りについてしまった。
「んん・・・?」
目を開けると、青空が映っている。
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