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第5話『夏と海』
「暑いな・・・・・」
季節は夏。もうすぐ夏休みになろうとしている。
「本当に暑いですね・・・」
相変わらず俺と内田は屋上いる。
こんな暑い日でもな・・・。本当のことをいうと、他に行く場所がない。
「屋上はおもいっきり太陽にあたってますから・・・・暑すぎて溶けそうです・・・・」
大げさな言葉に聞こえてしまうが俺たちにとってはそれ以上に言ってもいい。
「・・・・どこか涼しいとこありませんかぁ・・・・」
「涼しい場所・・・・・?」
そういえば、どっかの階に空き教室があったな。
「行ってみるか」
「え?どこにですか?」
「空き教室がどっかにあったんだ。あそこならすこしくらい涼しくなるだろう」
~二階~
「確かここらへん・・・?」
見つけた。
「ここですか?」
「あぁ」
前に入ったときより、段ボールの数が増えている。
「まぁ入ろうぜ」
「はい」
~空き教室~
「さっきよりは楽になったな」
「空き教室があるなんて知らなかったです」
俺も夕に言われてないと知らなかった。
「・・・あの」
「ん?」
「夏休みのことなんですけど・・・・もしよければ、海に一緒に行きませんか?」
「え・・・海?」
「はい・・・・・・」
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