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私は笈と銃のケンカの原因を龍にぃに話した。
「うん。それは笈がわるい。」
「そ、そんなぁ~。」
「ほらみなさい!さぁ!早く返して!」
「だから、ないんだって!」
また、振り出しにもどってしまった。
だいたい、笈は何にお金をつかったんだ?
「笈?一体何に使ったんだ?」
私の考えていることをかわりに龍にぃが聞いてくれた。
「最新のパソコンとか色々。情報係りはお金がかかって仕方ないよ。」
「あ~。そういや最近笈に仕事まわしてなかったな。」
「言われてみれば!あたしも最近はクソみたいな仕事ばっかだから笈にぃに情報聞いてないわ!」
私の家では各自仕事をするとき、必要であれば笈に情報を聞いて仕事をする。
その時に笈にお金を払う。
笈の収入の半分はそれだ。
本来は母の仕事なのだが、最近放置気味なので笈がやっているのだ。
「不景気はみんなだけじゃないんだよ!」
「確かにな。仕方ない。銃いくらかしたんだ?」
「¥52万1200!」
「それくらいなら一回でいけるな。」
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