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三年生の教室の前を歩きながら、僕はぼんやりとここまでの経緯を思い出していました。
誰かが残っていれば声を掛けるんだけど、三年生は誰も残っていないようです。
僕は階段をゆっくりと下りていきます。
まあ、結局のところ、やはり生徒会長にはなりました。
やる気なんてまったくなかったんですがね。
そう。
候補者の誰ひとりとして、まったくやる気を持ち合わせていなかったんですよ。
学校には生徒会長になりたいやつが二、三人はいるはずなんですが、見事にいませんでした。
千歳くんビックリです。
と、これが若菜先生の爆笑の理由。
僕の浅はかな考えに気付いたんでしょうね。
そしてやる気のなさは推薦人も同じでありまして、
しかし、高峰だけが異常にやる気を見せていたわけでして……。
だから僕は生徒会長になっちゃいました。
いや、押し付けられたんですね。
それが、僕が転入して一週間後の事。
階段を下りきる。
まあ、生徒会長になった時点で問題が発生したわけなんですが、それはおいおい話すことにしましょう。
この小説の趣旨を考えれば、たいした問題にもならないはずですから。
そんなことより、お待たせ致しました。
イ ベ ン ト で す !
二年C組にね、
美少女がいるんですよ!
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