リアル鬼ごっこ、佐藤は減らない

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翌日。 午前中の授業を、僕は人間観察をして過ごしました。 まず高峰なんですが、完璧人間過ぎて泣けてきました。 イケメンで勉強も出来る。 天は二物を系であります。 死ねばいいのに。ああいうリア充死ねばいいのに。 続いて上条唯。 こいつはよく喋ります。 喋らないと死んでしまう、口だけマグロみたいなやつです。 しかしそのおかげか授業は退屈しないし、 包み隠さない性格の上に、可愛いわけですから、 当たり前のように、人気はあります。 あとは若菜先生。 ヤンクミよろしく数学担当でした。 教え方は雑そのもので、 ズバッと解け。 とか、 この式でスッと攻め込んで、ガツンと解け。 とか、そんなんばっかです。 わかるわけがない。 よく教師になれたな。とか言わざるを得ない人でした。 そうして現在、昼休み突入のチャイムが鳴り響きました。 昨日見回って購買があるのは知ってるんで、今日はそこにお世話になろうかと。 僕が席を立つと、 「柏木! 今日は弁当じゃないのか?」 高峰でした。 僕を無駄に時間を取られる生徒会に陥れた張本人。 そういえば、生徒会システムについて語っていないことが。 不思議に思わなかっただろうか。 なぜ生徒会が僕一人であるのかと。 偶然昨日は揃わなかった。 まあ、それも有り得ます。 しかし、そうじゃなくて、今現在マジで僕一人の生徒会であります。 それこそが生徒会のシステムでありまして、その内容はといえば、
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