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ある日の朝、おばあさんが起きたら。おじいさんが亡くなっていました。
村の長に、お願いし、しめやかに弔いました。
おじいさんが亡くたってもおばあさんの暮らしは今までとちっとも変わりません。
おじいさんは確かに亡くなりました。
でも、おばあさんには、おじいさんが見えていたのです。
三度の食事もおじいさんの分として作ります。
おじいさんが食べ終わったなと思ったら、お下がりを毎日おばあさんはいただいていました。
毎日のおじいさんとの話もいままで通りです。もともと無口なおじいさんは、もっぱらおばあさんの話の聞き役です。
こうして、何年かの時が経ちました。
おばあさんは、いままで通り幸せです。
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