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─防具屋
RPGでお馴染みの
盾の形をした看板で直ぐにわかった
カララン
店に入ると
ドアに付いたベルが乾いた音を立てた
「いらっしゃい
あら、ルナ」
カウンターにいた
若い女の店員がルナに声をかけた
「よ、ちょっと
防具見して」
ルナは片手を上げると
ズカズカと中に入って行った
私は店を見渡す
「ルナ、誰?彼女?」
店員がルナに言う
「そんな
色っぽい物かよ」
「お守りだよ、お守り
させられてんの」
─ムッ💢
「聞いてない?
勇者の話」
「こいつなの」
むぅぅぅ💢
「まぁ
勇者様!?」
店員の目がキラキラと輝いた
『…は、はぁ』
「こんにちわ
勇者様」
店員がカウンターから出て来た
「初めまして
イルミラって言います」
言って私の手を両手で包んだ
『は、はぁ…』
「頑張って下さい
応援してます❤」
『はぁ…
どうも』
「イルミラ
そいつに滅茶苦茶守備力の高くなる防具与えてやって」
ルナが言う
「…そーねぇ
このドレスなんかどうかしら?」
イルミラさんが出してくれたドレスはキラキラと光ってとても綺麗だった
『わぁぁ❤』
私が受け取ろうとすると
ルナがドレスを取り上げた
「あぁ
ダメダメ!!こんなの着てたら動きにくいだろ」
『え…でも』
「お前
俺らに戦わせて自分は高みの見物でもしようってわけ?」
『や💦💦
そんなつもりは…』
「だよな
だったら動きやすい服にしろ」
『うん…』
残念💧
あんな綺麗なドレス着てみたかったな💧
…色々あって
私は1番無難な冒険者の服に落ち着いた
同じ色の手袋
同じ色のブーツ
それにルナには内緒だけどかなり守備力の高いエッチな下着を身につけてたりする
「お、だいぶ見られる様になったな」
「まぁ、勇者には見えないけどな」
ルナが言った
「次は?
一応武器でも見に行くか?」
『うん』
私とルナは防具屋を後にした
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