*旅立ち*

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……… 朝…か 私はもう少し眠ろうと 布団に潜り込んだ ………ん? 再び微睡(まどろ)みかけた私を変な違和感が襲った 何か変だ… 布団が嫌にスベスベしてる… ウチの布団とは違う ……… ガバッ 飛び起きた ………な、何? ここ…何処!? ベッドには天蓋が付いていて、上からレースが垂れてる まるで童話のお姫さまが寝てるみたいな豪華な奴だ 「おや、お目覚めですか」 声がして 垂れてるレースをよけて 男の人が顔を出した ……… 背が高く 眼鏡をかけ優しい笑みを浮かべたその人 だけど 何だか変な服を着てる 「大丈夫ですか?」 「もう3日も眠っていたのですよ」 は? 私がキョトンとしてると、その人は優しく微笑み言った 「何がなんだかわからない…と言った顔をしてますね」 …はぁ、 確かに訳わからないけど… 「…簡単に言うと あなたは別世界からここに来たのです」 ? 『…あの ここは何処ですか?』 「ここはアレフガルドです」 アレフガルド?? なにそれ そんな国あったっけ? 「……ゼルダ、 客人は目覚めたのか」 やたら低い声が、辺りに響いた 「あ、シルバーさま お目覚めになりました」 天蓋から垂れるレースのカーテンが引かれて、やって来た男の人が見えた かなりの長身 シルバーの長い髪 さっきの人とは対照的な冷たい目の男の人 「おい、娘 お前が何故ここにいるか、わかるな?」 『は? 全くわかりませんけど…』 「… 何という口の聞き方だ…」 「お前の世界では そんな話し方をするのか」 え? 何かまずかったかな? 「私を誰だと思ってる」 ……… なに… 訳わからないんだけど…  
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