*ドラゴン*

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……… 『カインさん?』 「ん?」 やっぱり カインさんだ 「勇者? 大丈夫なのか?体は」 カインさんが 近づいて来て、言った 『あ、うん 何とか大丈夫』 「だったら 寝てた方がいいんじゃね?何してんだ?」 『あ… あの声が気になって…』 「…あの声? あぁ、何か吠えてんな」 『モンスターじゃない?』 「…さぁな 興味ねぇから」 ……… 「…興味ねぇけど」 「調べに行くなら 付き合うぜ?勇者さま」 ………ん~ 『でも… 暗いから…』 「松明がある」 言うと カインさんは松明に火を着けてみせた …へぇぇ これが松明… あ、やっと カインさんの顔が見えた 松明の炎に揺られ 面白い影がついてるけど やっぱり いい男だ 「どうすんだ? 行くか?」 「ご命令を 勇者さま」 『…あ、あぁ じゃ、付いて来て…欲しい』 「了~解」  
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