*ドラゴン*

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─ウォォォォ ウォォォォ 哀しげな声… 前を歩いてるカインさん 私は距離を取れず 離れたり近づいたり… 『待って…』 声を出す 松明が辺りを照らしてるとは言え、本当に私達の回りだけで… 少しでも カインさんと離れたら 恐ろしい暗闇が… 「どうした?」 カインさんが 立ち止まる 『あ…えっと… 服を掴んでいいかな…』 『置いていかれそうで…』 カインさんが 松明を目の前に持って来る 「服、掴まれると 歩きにくいからさ」 ……… あ、あぁ… そうだよね… 「だから…」 カインさんが 手を出した 「ほら 手ェ繋いでやるから」 ………えっ な、何か 恥ずかしい… 「ほら 置いて行くぞ」 カインさんが 私の手を取る わわわ💦💦💦 何でこんなにドキドキするんだろう… ─ウォォォォ ウォォォォ 哀しげな声は まだ続いてる  
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