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─どれくらい
歩いたんだろう…
私はハァハァと
息を荒げていた
「大丈夫か?」
カインさんの声
『うん…
大丈夫』
「…松明が
もう持たないな…
松明の炎が消えたら
野宿しかないな」
えっ…
「…こんなに
遠いとは思わなかったからな…」
野宿…ですか?
…やだな💧
「お…」
カインさんが
声を出した
「何かある…」
カインさんが
松明を掲げた
それは大きな木だった
私が抱きついても
手がまわらないくらいの大きな木
その木の真ん中に穴が開いていた
ウォォォォ
確かに
この中から聞こえてくる
………
「入る…よな?」
『うん…』
カインさんが
中に入り、私の手を取り中に入れてくれた
大きな木の内部は空洞で下に向かって階段が付いていた
………
私…
狭い所、苦手なんだよね…
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