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「てかそれ、全部食べちゃうの?……そんなに愛されていいなあ、タイヤキ。俺っち、タイヤキに嫉妬しちゃうよ!」
冗談のつもりで言った言葉だった。
だって、そんなにたくさんのタイヤキを、まさか一人で食べちゃうわけないし!
でも彼女は、俺っちの冗談には笑ってくれなかった。
むしろ何かを観念したように、涙声でレナっちはつぶやいた。
「へっ……変……ですよね」
「えっ……!?」
「ふ……普通の女の子は、こっ……こんなにもタイヤキ……食べないですよね……」
「ええ!?本当に一人で食べるつもりだったの!?」
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