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『ミチル! たまにはお散歩でも
しに行こうか!』
『うん!』
ボクと姉貴は、海沿いの道路から
海岸に出た。
『ねぇ、ミチル…
この空のむこうがわには、なにが
あるのかなぁ…?』
『アメリカ!』
『バーカ! アンタはそんな発想
しか出来ないの?』
『アハハハ!…』
姉貴は、忘れていないようだ。
ボクも、忘れてない…
いや、忘れない…
つばさのことを…
つばさがいたことを…
生きることを…
あちこちでアブラゼミが鳴いてい
る。
今日も、ボクは学校へ行くために
自転車をこぎつづけている。
読んでくださって
ありがとうございます!
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