決心

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『本当に綺麗だからびっくりだ… あのヤンチャだったあづさがさ… すっかり大人になってる…』 『ミチルは変わってない…』 『アハハ! 成長が遅くて…』 『そうじゃなくて…』 『ん?』 『変わってないのは、ココ…』 あづさはそう言うと、ボクの胸の あたりを撫でた。 『ん?』 『やさしいとこ、変わってない… いっつも私をかばってくれた…』 『…』 『そんなミチルが大好きだった! いつからかなぁ… あの頃とは、別な自分のキモチに 気づいたのは… ずーっと、出来ることならミチル を独り占めしたぁ~いって…』 『アハハ! ありがと! なんかそんなに褒められるとさぁ どうしていいのかわかんなくなる よ… アハハ!』 『おなじでいて! ずっとやさしいミチルのまんまで いて!』 『え…?』 あづさは急に立ち上がり、振り返 ってまた話をつづけた。 『ミチルのキモチはわかってる… 昨日のキスのあと感じたの… 私たち三人は、ずっと友達って! 独り占めしたいキモチは、ずっと 変わらないと思うの… でも…でもそれを叶えてしまうと すっごく大切なものが壊れてしま う気がするの…』 『あづさ…』
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