第六章 刺客

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「だーかーらー、なんで剛まであんな力に目覚めちゃうのよ!」 亜木は、あきらかに怒っていた。 「なんでキレるんだよ! これで、KEN一人に負担かけなくてすむじゃんかよ!」 剛と亜木は、学校を出たときから、ずっとこの話をしている…。 聞いているKENもさすがに、イラついていた…。 「だって、彼氏があんなのと戦うのを許すわけないじゃない!。」 KENは驚いた。 今は地球の運命がKENと剛にかかっているのだが、亜木には、その重要性がわかってないらしい…。 「あ、あのなぁ、亜木、俺がー」 「俺たちが!だろ?」 「あ、そうだな。 俺達がやつらと戦う理由覚えてるか?」 「うん!」 亜木が自信ありげに答えるので、説得は容易に見えた。 しかし…。 「でも、地球の運命よりも、剛と私の運命の方が大事なの!」 KENも剛もあきれてしまった。 自分たちの星の運命よりも、自分の幸せが大事とは思いもよらなかった…。
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