第三章 同調

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「な、なんで閻魔が!」 「えっ!? KEN、あれ知ってるの?」 「い、いや、知らない…。」 そうこう言っている内に閻魔がKENを見つけ…、 「光…。みつけた…。 排除する…!!」 こう言って、KENに飛びかかってきた…。 「くそっ!!」 KENは、亜木と剛を突き飛ばすと、拳を振り上げた。 「ハァァァァァ!!」 これで決まるとKENは思っていたが、 ーガキン!!ー 「な、なに!?」 音と共にKENは弾き飛ばされた。 「KEN!」 「KEN坊!!」 「来るな!!」 ーどうすればいいんだ!?ー すると、頭の中に言葉が流れ込んできた。 「な、なんだよ、これ!!」 「KEN、聞こえますか?」 「あ、あんたはこないだの!」 「その言葉を言うのです!」 「言えばいいんだな!」 そういうと、KENは言葉を言った。 「我が身に宿りし光の力よ。 我と同調し、その力を示せ! ライト・オブ・フォース!!」 そう叫んだ時、KENの回りを光が包み込み、KENの中に入っていった。 「うぉぉぉぉ!!」 光がKENに集中し、KENから光が発せられた。 ーこれなら、行ける!!ー 「行くぜ!!」 「光…。排除する…!!」 「やってみやがれ! 化け物どもがぁ!!」 KENは、閻魔の群れへと突っ込んだ。「ハァァァァァ!! 喰らえ!! 光の爆発!! ライト・フォース・ビッグバン!!」 「ギャァァア!!」 閻魔は消え去った。 「よっしゃー!!」 振り向くと、数人の生徒は気絶したり、泡を吹いたりしているが、亜木と剛だけは、一部始終を見ていた。 ーやっぱり、巻きこんじまったかー 「KEN、今のって…。」 「今度、説明するよ」 ーでも、なんで生徒に化けたんだ?ー KENはふと思ったが、気にせずに、気絶している生徒を助ける作業に入った。 だが、KENはまだ知らなかった。 これから、自分のなかに、あらたな存在が生まれることを…。
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