森物語

森の中

　小さな島に日の光もほとんど差し込まない暗い森がありました。
人がほどんど立ち入ることのない森。
木々が葉をこすり合わせる音、風の音、時折聞こえる不気味な 動物の鳴き声のみが支配する森。
わずかに木漏れ日があたるところでは、花がたくさん競い合っ て咲き、湿気ている木の側では、派手なキノコが生えています。 小川では、魚が気持ちよさそうに泳ぎ、それを狙う鳥がいます。