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取り敢えず、すぐに起きてくれそうな山南さんと井上さんを、最初に起こす事にした。
「山南さん、井上さん。布団で寝ないと風邪ひきますよ?
部屋に布団、敷いてありますから」
始めに起きたのは、山南さんだった。
「ん……。…ありがとう祐美さん。
すまないね、君の歓迎の宴会だったのに、私たちだけで楽しんでしまって…」
「いえ、そんな事ないですよ。とても楽しかったです。
さ、井上さんも起きて下さい!」
「ああ……。ありがとう、祐美ちゃん。
これからよろしく。私の事は『源』で良いよ」
井上さんはニッコリと笑った。
「はい、源さん。よろしくお願いします!」
二人は少しフラフラしながらも、確実に自室に帰った。
次に、近藤さんと斎藤さんを起こす事にした。
近藤さんが寝ているすぐ側で、斎藤さんは柱に寄り掛かって寝ていた。
「近藤さん、斎藤さん、起きて下さい。風邪ひきますよ?
部屋に布団敷きましたから、そこで寝て下さい」
「…ん、すまない…」
「ほら、斎藤さんも起きましたよ?
近藤さんも起きて下さい」
斎藤さんは、すぐに起きてくれたのだが…、
「…ん~、つね~」
「ちょっ!?近藤さん!?//」
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