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「お…重い……二人共……起きて下さい…」
うちは二人の頭を、ペチペチ叩いた。
「「くかー…」」
「…あんた等…」
―――――…
「…くそぅ…。重い…」
うちは二人を引きずりながら、自室に向かった。
「…祐美…何だ?その有様は…」
「あ、斎藤さん!!良い所に!!助けて下さい!!」
斎藤さんは、まずは原田さん、次に永倉さんをひっぺがしてくれた。
「すみません…。お手数おかけします…」
「…別に大丈夫だ…二人は、俺が連れて行く…」
そう言うと斎藤さんは、二人を肩に担いだ。
「ありがとうございます。お願いします」
次からは同じ哲を踏まないように、一人ずつ起こす事にした。
まず始めに藤堂さんだ。
藤堂さんはお酒に弱いらしく、それなのに、永倉さんと原田さんに大量に飲まされていた。
おかげで、寝てると言うよりは気絶してるような状態だった。
「藤堂さ~ん、大丈夫ですか?」
ユサユサと、軽く揺すってみる。
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