宴会

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「あ、はい。部屋に戻る途中に土方さんにイタズ…起こすのを手伝おうと思い付きまして」 …………。 「…その竹刀は…?」 「此所に戻ったら、祐美さんが倒れるのが見えまして。 何かあったら、土方さんを滅多打ちにしようと」 沖田さんはニコニコしている。 ……………。 「…ま…まあ、とにかく、此所で寝たら風邪ひきます。 部屋に布団敷いてありますから」 「あぁ。悪ィな…」 「おやすみなさい、祐美さん」 二人が部屋へ向かおうとした時、うちはある事を思い出した。 「あ、沖田さん!」 「何ですか?」 「さっきはありがとうございました」 「別に良いですよ。土方さんにイタズラ出来ましたし」 「何だとコラ、総司」 土方さんが沖田さんを睨んだ。 「あと沖田さん、出来れば、うちに敬語使わないで下さい。年上の人に敬語使われるとどうも…」 うちの所属していた剣道部は、上下関係に厳しい部だった。 目上の人には敬語を使うのが当たり前。 おかげで、年上の人から敬語を使われるのは慣れてない…。 「ん~じゃあ、頑張ってみます。おやすみ、祐美さん」 「早く寝ろよ?明日から早い」 「はい。二人共おやすみなさい」
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