宴会

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次の日の朝。 うちはお恋と共に、朝食の準備をしていた。 「ぐおぉ…」 「げぇ…」 永倉さんと原田さんが、真っ青な顔で台所にやって来た。 「あ、おはようございます、永倉さんに原田さん。 …って、大丈夫ですか!?二日酔い?」 「聞いてくれよ、祐美!!」 原田さんが叫んだ。 「どうしたんですか?」 「目を覚ましたら、目の前に新八の顔があったんだよ!!」 「……は?」 「…つまり、俺と左之が、一緒の布団に寝てたんだ…」 永倉さんが説明する。 「……………」 「俺は昨日の自分を疑ったね!!」 …原田さんと…永倉さんが…一緒の布団に……………。 うちはつい、その状況を想像してしまった。 ………あれ…? …昨日…二人を連れてったのって………。 …………え!? 「祐美、何にやけてんだぁ?」 「いやぁー。…ぷっ」 「お前の仕業かぁ?」 永倉さんに、ほっぺたを引っ張られた。 「いひゃいいひゃい(痛い痛い)!下手人は別の人です!! それにしても、まさかそんな事をする人とは……ぷぷっ」 うちが笑いをこらえていると、斎藤さんがやって来た。 「あ、斎藤さん、おはようございます」
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