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斎藤さんはフッと笑った後、永倉さんと原田さんを一瞥した。
そして、肩を小刻みに震わせながら出て行った。
「「…お前かあー!!」」
永倉さんと原田さんが、斎藤さんを追い掛けて行った。
……………。
うちとお恋は、顔を見合わせた。
とうとう、こらえ切れず、大爆笑した。
笑いがほどほどに収まってきた頃、今度は土方さんがやって来た。
「あ、土方さん。おは……ぶっ」
「何だぁ祐美?朝っぱらから、人の顔見て吹き出しやがって」
土方さんに頭を鷲掴みされ、グリグリとされた。
「だって………ねぇ…?」
うちは、お恋に同意を求めた。
「うん…。土方はん、顔、洗って来た方が良ェと思います…」
お恋も笑いをこらえながら言った。
「…は?」
土方さんは井戸に向かった。
…叫びが聞こえた気がする…。
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