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「土方さん、お酒って美味しいんですか?」
土方さんは、バッと顔をあげた。
「は?美味いから飲むに決まってんだろ?」
「そうなんですか?」
「……お前、飲んだ事ねぇのか?」
「はい。だから、しょっちゅう飲んでる芹沢さんの気持ちがよく分かんなくて…」
芹沢さんは洞察力があり、頭も良い。
自分のやってる事が駄目な事くらい、理解出来る筈だ。
「………。…祐美、此所での生活は慣れたか?」
土方さんは机に目を戻した。
「あ、はい」
「なら良い…。ありがとな」
「あ、はい。…失礼しました」
雰囲気的に出て行った方が良さそうなので、うちは土方さんの部屋をあとにした。
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