沖田の恋

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「あれ?沖田さん、何してるんだろ?」 うちは、玄関でウロウロしている沖田さんを見つけた。 「…沖田さん、何してるんですか…?」 うちは肩をポンと叩いた。 「うわぁ!……祐美さんか…。…どうかした?」 沖田さんは肩をビクリと震わせた後、うちの方を振り返った。 「いや、沖田さんの方が『どうかした?』なんですけど…」 明らかに、挙動不信…。 「祐美さん、買い物に行こう!」 「へ!?何ですか突然?」 「いいから!さ、支度して!」 「は、はい!!」 沖田さんが背中をグイグイ押してくる。 うちは急いで支度をし、お恋と夕食の相談をして、沖田さんと共に外に出た。 「沖田さん、何処行くんですか?八百屋さんの方向、逆ですよ」 「せっかくだし、遠回りしよう」 沖田さんは、壬生寺の方に向かった。
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