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「沖田さん、あの人とは何処で出会ったんですか?」
買い物の帰り道。
うちは思い切って、沖田さんに尋ねてみた。
「知らないの、祐美さん?//」
「それは流石に…。…聞いちゃまずいですか…?」
「いや…別に…//」
沖田さんは遠い目で、ぽつりぽつりと話し出した。
「…京に来たばかりの頃…夜にあの人が一人で歩いていたんだ…。
流石に物騒だと思って、家まで送って行ったんだ…」
「じゃあ、あの人は、沖田さんの事を知ってるんですね!
名前、知らないんですか?」
「うん…。訊くの、すっかり忘れてて…」
沖田さんは、少し悲しそうな顔をした。
「でも、近くに住んでるんですからまた何かありますよ!
それに毎日のように壬生寺で遊んでるじゃないですか!
うち、応援してますから!」
「ありがとう、祐美さん//」
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