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「あ"ー、暇。」
昼の12時。
普通の高校生なら学校に行ってる時間にアタシは自分の部屋でだれている。
無駄に広い部屋にはクーラーの冷気が行き渡っていて、寒いぐらいに涼しい。
「…あ、今日集会か。」
総長に会うのめんどくせぇ。
アイツはスキンシップが激しいんだよ。
キショく悪ぃんだよハゲ。
「あんな奴死ねばい─」
バンッ
…あ"?
いきなり開いた扉に目を向ける。
…まぁたいらねぇのが来たなぁ、糞ッ。
「霧ちゃあぁぁあん!!」
「チッ…」
「え、舌打ち?パパに対して?」
「黙れオッサン。」
「え、お兄さんって?ありがとう!」
「死んでくれ。」
見た目20代なのに、実は52歳。
それがアタシの親父。
なんか学園の理事長やって儲けてるらしいよ。
だから家が無駄に広い。
「…で?なんの用?」
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