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プロローグは見切り発車で。
「無謀な君にご褒美をあげる」
傷だらけの咥内が悲鳴を上げた矢先、その目の前の光景に俺の細胞は沸騰して蒸発するのではないかと本気で思った。
仰向けに倒れている俺の顔を跨ぐ、今出会ったばかりの少女。
とは言っても彼女は有名人で、噂話に疎い俺ですら知っている、最強と呼ばれる『人成らざる者達』の一人で、その比良坂千早が俺に与えてくれたご褒美に、愚息だけがピンと起き上がった。
「無色、透明」
「そう、私下着を履いていないの。だって夏は蒸れるでしょ? 光栄に思いなさい、御門君。今日から私はアナタの性奴隷よ」
――これ、なんてエロゲー?
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