伊豆の流人

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「四郎…!四郎はどこ?」 あの声は、政子ネェだ💦。 うっさいナァー😣 四郎は昼寝を無理矢理さまたげられて、 「ったくもぉ!」 廊下に飛び出した。 「なんだょ。政子ネェ」 「アラ😱。いたのね四郎。ちょっと、悪いんだけど……この手紙を届けてちょうだい!」 バタバタと廊下を駆けてきて、政子が手紙を渡す。 大きな大きなハートマーク❤が貼りつけてあるその手紙は、 伊豆の蛭ヶ小島に流されて来てる、 佐さま に宛てた、ラブレターだ。 (喪女め……💦) 四郎は、萎えそうになるのを頑張ってこらえながら、 「わぁ~った👍」 と、返事して、廊下を飛び降り、厩(うまや)に向かった。 赤鹿毛を引き出し轡を噛ませると、弟の五郎が駆けて来て、四郎専用の鞍を用意してくれた。 「おっ😱!サンキュー👍」 「兄上も大変だよなぁ💦」 五郎が苦笑する。 「だろ?……政子ネェったら、弟を使用人みたいに使うんだから!……早く嫁に行けって!」 四郎は、弟五郎を軽く小突くと、馬術もたくみに館から飛び出した。
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