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みんなは空港のホームでお別れを言っていた。
綱海はどこだろう……
あっ……
綱海はみんなと少し離れた壁にもたれかかっていた。
「綱海!!」
「搭子!」
みんなにバレないように静かに。だけど駆け足で綱海の所へいった。
言いたい事はいっぱいあった。
「行っちゃうの?」とか、「元気でね」とか。
そしてこの気持ち。
だけどみんな言葉にならなった。
「………またいつか」
「おう」
不思議と涙はでてこなかった。悲しかったけど、
絶対また会える
そう思えたから。
そして次の瞬間、私たちは最高の笑顔になっていた。
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