動き始めた停止

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「あそこにいる清時くんに、私達KKKの事を説明するわね」 KKKとはチーム名のような物だろう。 「美樹、質問だけどKKKって何かの略?」 俺の質問に弓を持った短髪な女子生徒が答える。 「キットキットカエデちゃん」 「ファンクラブ!?」 「ちなみに本当のチーム名はPCVよ。宮森さん、ナイスボケ」 美樹の立てた親指にあわせて、弓をもった宮森が親指を立てる。 「さて清時くん、ここまでで私達について質問か理解した事はあるかしら?」 「質問は、何故コントみたいな事をしたか?理解は、ある意味チームワークがあるって事ぐらいだ」 「そんなにほめなくていいわよ」 「あきるてるんだ」 ここで落ち着いたのか、やっと本題に入った。 「さて、この世界、と言うか物語を止めるにはどうすればいいと思う、清時くん?」 「ループさせるんだろ?何度か聞いたぞ」 「じゃ、どうすればループできると思う?」 「わかるわけないだろ」 ゲームの中にはバグってループする物があるが、そんなの意図的にやる方法なんてしないし、そんな事しようとも思わないからな。 「一番簡単な方法は主人公を殺す事よ」 「物騒だな」 「でも、一番それが手っ取り早いのよ。物語の進行を止めるには」 手っ取り早いから人を殺すのかよ。 そんな事を考えていると、ライフルをもった男が口をはさんできた。 「別に絶対に殺さないといけないわけじゃないぜ。物語を止める方法は「物語に全く収集をつけさせない事」なんだからな」 次はチャクラムを持った長い金髪の女子生徒が口をはさむ。 「例えば、あなたが主人公で、朝に登校している途中に突然後ろからグサッと刺されて、そのまま死んじゃったらどお?」 「急転回過ぎるだろ!始まってすぐに死んじまったらBAD ENDにすらいけねえよ!」
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