動き始めた停止

2/8
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
俺は今、大きな学校の正門前に立っている。 そこは港から歩いてすぐの位置にある学校だ。 正確に言えば、ここには港と学校設備しかない。 もっと正確に言えば、ここの島ほぼ全てが学校なのだ。 俺、高校生の影山清時(かげやませいじ)は今日そんな学校に転校してきたのだ。 そして、正門が開く。 俺は一歩、踏み出す。 今日から、ここで俺の新しい生活が始まるんだ! 正門をくぐり中に入ると1人の女生徒が立っていた。 そして、その人は一言大声で俺に言った。 「あなた、なんで来たのよ!?」 その一言に俺は意味がわからず戸惑った。 転校生の出迎えに来ている人が、歓迎していない。 むしろ拒否している。 なんなんだ、この現実は? その女生徒は俺の目を見て続けて言った。 「あなた、もしかして進行勢力じゃない…」 女生徒は首を捻りながら1人で納得した。 ボケなのか? ツッコミ入れとくか? 「進行勢力って、俺は何か組織の一員なのかよ!?って、あれ?」 その女生徒は次の瞬間にはいなくなっていた。 周りを見回しても誰もいない。 「何処言ったんだろう?」 とりあえず、俺はその女生徒を探すのはやめて職員室にむかった。 職員室で俺はブレザーの制服と教科書をもらい、寮にむかった。 着替えと荷物の整理のためだ。 寮にむかう途中で俺は一際眼をひく集団を眼にした。 ある人物を中心に周りの人は可愛い女子と面白い男子がいる集団だ。 俺はそんな集団を横目に寮にむかったのだった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!