妖魔滅却の忍。

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そして、今日。つまり新学期、しかも一学期を前日になる今日まで、少女は春休みを全て生徒会の仕事に削られていたのだ。 そんな毎日が続けばぼやいてしまうのも無理もないない。 それが―――二本の三つ編みをたらし、何の改造も加えていないブレザーに、ストーカーは校則で指定されている短さの許容範囲内に収められていて、化粧もせず、ソックスですら指定された黒の長すぎず、短すぎずにおさめ、成績優秀で皆に優しい、まさに委員長の中の委員長たる少女―――朝霧楓だとしてもだ。
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