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「おっはよー、優斗君。今日もズバッといこー!」
閑静な住宅街で朝っぱらからはしゃぐ変わり者は愛川つかさ16歳B型。
ショートヘアーをワックスでツンツンさせたバレー部員でクラスの副委員長、しかも可愛い部類に入るであろう彼女は俺の幼なじみだ。
そうゆうお前は誰だよ、と言われる前に自己紹介をするとしよう。
俺は杉崎優斗16歳AB型、身長は173cm帰宅部で図書委員だ。
とまぁ一人脳内でぼやくのが趣味だったりするわけなんだが…。
「ねぇっ、聞いてんの!?昨日変な猫がさぁ~…」
「え?なに?つかさが変なのは昔からだろ?」
と思考の邪魔をされた仕返しを含め軽くボケてみたところ
「バカっ、変なのは猫だよっ猫!」
と本気で頭を叩かれた。痛い、実に痛い。
俺の頭はボールではない!いやしかし…ハンパない力だな。将来いいアタッカーになるに違いない。
と小学校の集団を眺め頭をさすりつつ思っているとこれでもかと言う力で肩を前後に揺すってくるから仕方ない、話を聞いてやるとする。
「わかった!わかったから!…で?変な猫がどうしたって?」
「なんかね、看板を読んでたんだぁー。」
とボケなのか天然なのかわからん答えが返ってきた。
いやしかし、我が幼なじみには天然スキルはなかったはず…。そう結論づけた俺。
「なんでやねん!」と若手芸人ばりにツッコんでみた。
「なんでも何もないよー、喋りかけても反応しないしー。目で字を追ってたと思うんだよねー。」
とまたもやツッコミ所満載の返事が…。
「喋りかけても無駄だろ。ん?何って…看板を読んでいるのさ。なんて返事がくるわけないじゃないか」
どこのポッターだよまったく…と溜め息混じりに返す。もーホントなんだからぁ、なんて言ってるつかさは華麗にスルーして俺は言った。
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