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「……瑛は…格好いい…?」
鏡に映った男。
少し茶髪つうか赤っぽい髪がふわふわとした無造作ヘア。
耳にはいくつかピアスが空いてて目は少し細め、鼻筋は伸びて薄い唇がまた悪そうな顔にさせてる。
「ありがとう。……じゃなくて」
「…うん…お兄ちゃん……落ち着いて、考えて……記憶がある、から」
記憶がある?
なんだそれ。
なんて言ってたら……おやま?なにやらほわわわ~んと頭の中に色んな事が思い浮かんできたぞ。
ふんふん。
俺と葵は兄弟で同じ学校に通ってる。
両親は……あぁこの人たちが両親ね。女ん時の記憶にはないな。
へー、いつも連んでるのはBこと隼人(はやと)とCこと三月(みつき)で隼人は幼なじみ、三月は中学からのダチか。
なんて様々な俺の半生が俺の記憶にインプットされた。
なんだこれ?俺は英一(えいいち)つう男で17、蒼(あお)つう弟は16……あー?
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