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「……昨日の……お月様…かな…?」 あれか。 まぁ十中八九そうだろ。 いやーお月様の呪いか、いや幸せな魔法か? 一夜明けて男になってた、がそれは性別が変わったなんて生半可なもんじゃなく俺の記憶も人生もあり、出会った人々や経歴は女ん時とは違う。 まぁ葵はわからんが。 こりゃあ腐女子の名誉にかけて楽しむしかないだろ。 ニヤニヤ笑う俺。 「…悪い顔してるよ、お兄ちゃん……」 「だってよ、葵…いや、蒼…せっかく男になったんだぜ?」 「……うん…」 「ナニがあって漫画で見たことがなんでもヤれるわけだ」 「…うん…?」 「……男になったからにはこりゃもう……やるっきゃないっしょ」 この日下半身がだらしない狼が誕生した。
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