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ガルルル…
それがいけなかったのだ。
一瞬の…気の緩み。
気がついた時には
奴は背後にいた。
真っ赤な目を光らせて
今にも
飛び付いて来そうな体制で。
あぁ
ダメだ振り返っては
冷静にそう考えた。
じりじりと少しずつ
前に進む。
この際馬は諦めるしかない
ウォォォー
こだまする鳴き声
パキリ
枝の折れる音…
グルル…
枝?
人がいるのか
「キャァァァァァァッ」
バタバタと足音をたてて
逃げていく。
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