最初の始まり

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「ああ、俺は裕章。よろしく」 にっこりと笑いながら裕章は携帯を取り出した。 「アドレス、教えて」 「いいよ。俺は悠斗。よろしく」 裕章のは一際目立つ赤だったが、俺の携帯はドコモの黒。 その時の赤と黒のコントラストが、なぜだか眼に焼きついて離れなかった。 アドレス交換なんて軽い挨拶みたいなものなのに。
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