赤い記憶と銀の出会い

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―――――…… 今から遥か150年も昔、大きな戦争があった。その頃はまだまだ兵器や治療などの技術が低くく少しの怪我でさえ危ないとされた。 そんな戦争の最中、長い黒髪に碧い瞳の青年は岩にもたれかかり長い白銀の髪に紅い瞳の青年と談笑していた。 黒髪の青年は戦力となる兵士の最高指揮官であり、先陣きって戦っていた。 “やっぱ平和が一番だなーなんて” “馬鹿者。隊長のお前がそんなことで大丈夫なのか?” “はは!でも、さ…やっぱ皆共通の願いだと思うんだ~俺” “…ははは、確かにな。平和、あと幾年たてば訪れるのだろうな?” “さぁ…でももし近い将来なら、一緒に遊びに行こ~な!ルーヴェ!” “あぁ。約束しよう…” そんな話をしていた二人の元に、一人の兵士が駆け寄りこう呼んだ。 “アディール隊長!!敵襲です!” 二人の平和な一時はこの一言で崩された…
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