赤い記憶と銀の出会い

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「エディ様大分包丁の使い方に慣れてきましたね~」 「ルチルちゃんの教え方が上手いんだよ!」 先程からこのような会話を続ける二人をルーヴェはじーっと眺め、小さくため息をついた。 (ルチル…我はどう接すればよいのだ…?) ルーヴェのそんな悩みなど露知らずルチルは愛らしい笑顔をルーヴェに向けた。 「聞いてくださいルーヴェ様!この紅茶はエディ様が煎れたんですよ!」 「え、あ、あぁ…………まともだ…!」 「ちょっと!!何そのリアクション!!俺のプライドズタズタよ!?」 「ふん。貴様のプライドなど知ったことか。ルチル、お前はすごいな」 「え…っ」 「こんなド馬鹿によくもまぁここまで…」 ルチルは自分に向けられたルーヴェの優しげな微笑みに頬が熱くなり慌ててペチペチと頬を叩いた。 「ル、ルチル!?どうしたのだ!?」 「い、いいいいえ!!ただそのちょっと顔が熱くなりましてああああ!!」 赤さを増してゆくルチルの顔はルーヴェにとってこれ以上ないくらい愛しいと思えてならないものだった。 (あぁなんて…) ルーヴェはルチルの左手をそっと握り頬から外すとごく自然な素振りでそっとその頬に口付けた。 (愛しいのだろう…) 「!!!?」 「ルーヴェ…」 「ル、ルルルルーヴェ様!!!?」 「ん?……!!」 ルーヴェがはっとした顔をしたのを見てエディがクスリと笑った。 「っははは、ルーヴェったら無意識?ははっ」 「う、五月蠅い!すまぬ!ルチル!そのっ、我は…!!」 「ぅ…ル、ルーヴェ様は…!その、と、とってもお顔が整ってらっしゃるので私、は、恥ずかし…ぃです…!!」 真っ赤な顔で手をわたわたさせるルチルがどうしようもなく可愛い。
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