赤い記憶と銀の出会い

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「はいどうぞ♪」 「ありがとうございます」 エディが運んできた紅茶とクッキーを見てにっこりと笑うルチルをルーヴェはじっと見つめると微笑んだ。 そんなルーヴェに気付かずルチルは紅茶を口に運んだ。 途端、 「し、しょっぱい…!」 「…………」 「…………」 口元を押さえて縮こまるルチルと笑顔のままフリーズするエディとそんなエディに視線を移したルーヴェ。 そしてルーヴェの顔に素敵な笑みが浮かび上がった。 「エディ」 「…!………」 一方エディはフリーズしたままの笑顔に冷や汗をどんどん付け足していく。 そんな二人をルチルはただきょとんと見つめるしかなかった。 暫くそのまま沈黙が続いたが、ルーヴェがエディの頭をガシッと鷲掴みにし素敵な笑顔を近付けるとエディはいよいよ命の危機を感じたような引きつった笑顔になった。 「お前、まだ紅茶もまともに煎れられなかったのか?」 至近距離で無駄に明るく言われエディはルーヴェの胸板を押しなんとか自分から離そうとする。 「や、これはそのすみません色々とさぁ文字を読み間違えたっていうかなんていうか」 「お前の目は砂糖と塩すら見間違えるのか?ならば今度お前に眼鏡を贈ろうか」 「いやいやいや大丈夫!あ、ほら色似てるってか同じじゃない!?だからさぁ」 「そうかそうかならば何故ルチルに出す前に毒味をしなかった?」 「ややや、そりゃほら!滅多にないお客様に緊張したっていうかさ!」 「そもそも我はお前に料理にせよ飲み物にせよ必ずお前が作った物なら毒味しろと言った筈だが?」 「ごめんなさいごめんなさい!!」 「お前には一から教えてやった気がするのだが何故毎回殺傷能力のある物をつくるのだ?」 「うわーんごめんなさい~!!」 涙目になったエディを哀れに思ったルチルはこんな提案をした。
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