赤い記憶と銀の出会い

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「あ、あの!私と一緒にお料理してみますか…?」 ルチルの言葉に二人共ポカンとした後エディは顔を輝かせ、ルーヴェは顔を曇らせた。 「ほんとに!?ありがとうルチルちゃ―――ぐはっ!」 一人浮かれるエディに花瓶をお見舞いするとルーヴェはルチルの元へ行き顔を覗き込んだ。 そして本気で心配しているという顔でルチルの肩に手を置いた。 「ルチル、今の提案は即刻取り消した方がよい…!」 「な、何故ですか?」 「エディには我が一から、そう基本中の基本から教えてやったが何一つまともにこなせていないのだぞ?ルチルが時間を割いてやる必要などこれっぽっちもない…!!」 「えぇー!!酷いよ何その言い方ぁ!!」 「貴様は何か一つでもまともにこなせるようになってからその口を開け馬鹿者!」 そんな二人を見てルチルはくすくすと笑った。 「ル、ルチル…?」 「あはは、すみません…お、お二人共仲良しなのですね…!」 楽しそうに笑うルチルにつられ二人も顔を見合せ笑った。 結局ルチルの提案は決定し、エディは暫くルチルが家事をする際教えてもらうこととなったのだった。 余談だが、エディはずっとルーヴェの説明が大雑把な挙げ句解り辛すぎて今に至ると言いたかったが口に出せなかったらしい…
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